WordPressで特定のカテゴリーにパスワードをかける:プラグイン編

2019/05/26:プラグイン「Access Category Password」が更新されているのを確認しましたが、私の環境では依然としてテーマ編集・更新時にエラーが起きます(画面が真っ白になることは避けられていますが)。このプラグインを利用する場合は、テーマ(PHPファイルのみ、CSSは問題なし)更新をWordPress管理画面ではなく、FTPソフトを使って行うことをお勧めします。

尚、当記事は2016年当時のプラグインを元にしています。最新版とは多少異なる場合があるかもしれませんので、どうぞご容赦ください。

※この記事で紹介しているプラグインは、残念ながらWordPress4.9xの「コードエラーチェック」機能においてエラーを起こすことを当サイトで確認しています(2018/05/28)。ご利用になる場合はテーマの更新機能に支障をきたすことを予めご了承ください。詳しくは「WordPress4.9xでPHPのファイル更新が出来ない時、プラグインも疑ってみて」をご参照ください。 

WordPressサイトの特定のカテゴリー(の記事全体)にパスワードをかける方法を探してみたところ、「Allow Categories」というプラグインを利用する記事が多かったのですが、2年前に更新が停止している(2016年5月現在)プラグインだったので別のものを探してみました。

『Access Category Password』を使ってみます

Access Category Password はWP最新バージョンにも対応していて評価もよかったので、早速当サイトにインストールしてテストしてみました。


設定

インストールすると「設定」内から Access Category Password の設定画面が開けるようになります。

 

The password

Access Category Password 設定画面01

ここにパスワードを入力します。指定できるパスワードは一つだけというシンプルさ。

何も入力しない場合のデフォルトパスワードは acpwdpass です。

Impacted categories

Access Category Password 設定画面02

パスワードを掛けたいカテゴリーにチェックをいれます。複数のカテゴリーに属する記事を、一つのパスワードで保護できます。

Granting users

チェックした権限のユーザーは、パスワードの入力を求められなくなります。

Only single post

ここにチェックを入れると、カテゴリーページでの記事一覧表示では抜粋文などが表示され、個別記事を開いたときにだけパスワード入力を求められるようになります。実際の動きは設定例を見てください。

Access Category Password 設定画面03

Info message, Input placeholder, Error message, The balidation button text

Access Category Password 設定画面04

それぞれ、好きな文言に変更することができます。使えるタグは限られていますが、どれが使えるかは記載してくれています。

Styling the form

フォームの部分のHTMLソースをカスタマイズできるようになっています。

CSSは既に与えられているclassを使って、テーマCSS内に記述すればOK。

The feed item description text

RSS Feedに追加されるテキストを好きな文章にできます。

Access Category Password 設定画面05

 

一通り設定したら、最後に「変更を保存」ボタンをクリックして終了。早速動作を確認してみます。


設置例

Access Category Password 設定画面06実際に設置してみたところ、まず該当カテゴリーページでこのようになりました。

どうも the_excerpt と the_content に対してパスワード保護がかかる感じです。

入力エリアがずらーっと並ぶのはちょっと格好がよくないですね。

そこで、Only single post にチェックを入れてみます。


acp_07するとこのように見た感じには全くパスワードが掛かっているのがわからないようになりました。

そして 個別ページまで開くと・・・


Access Category Password 設定画面08このような画面になります。『内容をチラ見せしつつ、肝心なところはおあずけ!』的な使い方できますね!


Access Category Password 設定画面09

パスワードを入力し、無事すべてのコンテンツが読めるようになりました。

ちなみに、一度認証されると他の記事はパスワード入力を求められなくなるようになりますが、

ブラウザーを閉じると一旦リセットされ、再びパスワード入力フォームが出現します。


まとめ

投稿をパスワードで保護する機能はWordPressにデフォルトで備わっていますが、パスワードの設定が良くも悪くも「投稿毎」なんですよね。細かくパスワードを設定したい場合はいいのですが、どんと一括でパスワードを変更したい場合はDBからの変更となるのが玉にキズ。⇒どんと一括でパスワード変更する方法、ありました!⇒【簡易会員サイト向け】投稿パスワードをクイック編集から一括変更できるようにする!

こちらのプラグインを利用すれば、シンプルな操作でパスワードがかけられ、定期的にパスワードを変更する場合にも便利です。

 あくまでも「カテゴリーページ」に入る前にパスワードをかけたい!

そんな場合はWordPressでもBasic認証をかけることができることがわかりました。インターネットばんざい。

詳しくはコトリブログさんの下記記事をお読みください。

カテゴリーページや固定ページ等でBasic認証を利用する[WordPress]

function.phpなんていじりたくない!というお嬢ちゃんお坊ちゃんがたはネタワンさんのこちらをお読みください。

WP BASIC Auth – WebサイトにBASIC認証をかけることができるWordPressプラグイン

↑こちらのプラグインは、サイト全体にBasic認証が掛かってしまうようなので取り消ししました。

制作者近影

制作者 : 樋口 美徳(ひぐち みのり)
Webデザイナー・グラフィックデザイナー・イラストレーター
美大卒業後インターネット黎明期に独学でWebサイト制作を学び、1999年より日本の会社でデザイナーとして2008年まで勤務。勤務中2007年にドイツ・ベルリンへ移住し、以後フリーランスとして働いています。
夫と長女(大学生)、長男(高専生)の日本人4人家族でドイツ生活絶賛サバイバル中です。

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