先日は娘の現地校で「工作の午後(Bastelnachmittag)」がございました。
クリスマス前には、大体どの学校でも「クリスマスバザー」とか「クリスマス祭り」みたいなのをやるのですが、その際にクリスマスにちなんだデコレーションなどを売って金銭を稼ぎ、それらは学校の修繕費などに充てられるのです。そのための商品となる飾りとか、蝋燭立てとかを子どもと一緒に親が作る、それが「工作の午後」です。
ネーミングが面白いよね。
昨年も参加しましたが、娘の学校には父兄参観日などないので、普段の子どもの小学校での雰囲気を知ることのできる数少ないチャンスであります。しかも、「工作」という私にとって得意分野が、ドイツ語ヘタクソのハンディをちょっと補ってくれます。スバラシィ企画。しかも今年はドイツ語力がぐんぐん伸びている娘に通訳も期待できそう(すごーい)。
今年はちょっと写真をとってきましたので、ここに紹介したいと思います。
まず作るものですが、今年は事前にWordで案内をいただきました。もしかして、Elternabend(直訳すると“親の夜”ですが、いわゆる保護者集会です)の度に「すみません、議事録を取ってもらえるでしょうか・・・」とお願いする哀れな日本人の為を思ってくれたのやもしれませぬ。
で、その親切な案内によれば、工作メニューは以下の通り。
- Weihnachtsgestecke(クリスマス盛り合わせ?なんのこっちゃ?)
- Weihnachtsmanner und -baume aus Modelliermasse(モデル粘土でサンタと木)
- Weihnachtsanhanger aus Filz(フェルトでクリスマス掛け飾り)
- Weihnachtsanhanger aus Draht und Perlen(針金とビーズでクリスマス掛け飾り)
とまあ私のミもフタもない直訳だと笑えますが、こういうのはドイツは素朴で可愛いです、とっても。そして素晴らしいのが、これらは基本的に親がアイデアを出して、親がリーダーさんになって子ども達に教えるのです。日本とはずいぶん違うなと思います。
で、一番上の画像は「クリスマス盛り合わせ」ならぬデコレーションキャンドルを作っていたんですね。自然の物を使ってデコレーションするのは定番のようで、プラスチック製品になれている私にはとても可愛らしく映ります。シナモンや乾燥オレンジ、スターアニスなんかも使っちゃいます。でもあんまり匂いがしないから、似て非なるものかもしれない・・・?そしてさらに、接着するのがグルーガン。結構定番なんです。日本じゃ子どもの工作には使われなかった気がしますが・・・そこは自己責任の国ドイツ。始める前に「よく注意してね!」といって置けば後は自己責任ですから。OKです。
そして「粘土でサンタと木」これは紙粘土でつくったサンタとモミの木ですね。すっごい簡単な造形で目からウロコ。このシンプルフォームは思いつけない。で、カワイイ。粘土細工自体は先に授業内で子ども達が作っておいたものを、この日は着色をしていました。画像は着色中のムスメ。頭黒いからすぐ見つかります。
でできたのがこんな感じのサンタとモミの木たちです。顔はまた後日、授業を通して塗るみたいでした。 最初に取り組んだデコレーションキャンドルに時間を掛けすぎた私たち親子はできませんでしたが、フェルトで作ったクリスマス飾りも素朴でかわいらしかった。
さて、楽しい時間が過ぎ、子ども達の力作が勢ぞろいしました。なかなかかわいいです、特にこのデコレーションキャンドルはいいです。ちょっと欲しいのですが、幾ら位で売られるのかしら・・・しかもバザー当日はムスメは日本語補習校がありますが、休みたくないと言うのでバザーは出られません。誰が私達の力作をお買い上げくださるのか・・・・神のみぞ知るですね。
以上、ドイツ小学校「工作の午後(Bastelnachmittag)」でした。